NHK Eテレの5分間番組「びじゅチューン!」の作品のひとつ「噴火する背中」のアニメーションに登場する晩ごはんを、わが家の好みに合わせて作ってみました。
びじゅチューン!「噴火する背中」とは
びじゅチューン!は、NHK Eテレで放送されている5分間番組です。
古今東西の美術作品を、アーティスト・井上涼さんの作った歌とアニメーションで楽しく紹介してくれます。
(びじゅチューン!の公式サイトはこちら)
「噴火する背中」はびじゅチューン!作品のひとつです。
豊臣秀吉が羽織っていたと伝わる「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織(ふじごしんかもんくろきらしゃじんばおり)」(大阪城天守閣所蔵)がモデルです。
戦のとき鎧の上に羽織った衣類で、噴火する富士山が背中一面に黒色と黄色を使って大胆にデザインされています。
わたしはびじゅチューン!「噴火する背中」で「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織」のことを初めて知りましたが、そのデザインの強烈さにびっくりしました。
「噴火する背中」の楽曲中でくり返される「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織(ふじごしんかもんくろきらしゃじんばおり)」の歌詞のおかげで、正式名称も難なく覚えられます。
2017年7月16日に放送されたスペシャル番組「なつやすみ びじゅチューン!ツアー in 関西」では、井上涼さんが富士御神火文黒黄羅紗陣羽織を見学されていました。
背中だけでなく、前面、裏地、前留めもおしゃれなデザインであることが紹介されています。
印象的な陣羽織は見る側の作る意欲を刺激してくれるのか、以前フェルトでバッジとバッジケースを作ったときも、自然とこの陣羽織のアップリケをしてみようと思い実行していました。
(過去記事→「びじゅチューン!でフェルトのバッジとバッジケースを作ってみました」)
「噴火する背中」のお話の内容
ある日パパが家に帰ると、富士御神火文黒黄羅紗陣羽織を着たママがキッチンに立っていました。
怒りを背中の富士山の噴火でアピールしているのかとパパは心配になりますが、ママは陣羽織を羽織ってみただけでした。
でも、ほっとしたパパが口を滑らせたばかりに、ママは怒り出しそうに…。
パパはママの噴火が静まることを請い願うのでした。
「噴火する背中」のママが作る晩ごはんをわが家なりに作ってみました
「噴火する背中」で描かれている献立は…
「噴火する背中」ではパパの晩ごはんが食卓に用意されています。
メニューはなんだろうなとずっと疑問に思っていたのですが、「びじゅチューン!DVD BOOK3」(小学館)にその答えがありました。
豆腐の味噌汁と炊きたてごはん、鮭とゴーヤーチャンプルーと豚のしょうが焼き
「びじゅチューン!DVD BOOK 3」(小学館)より引用
なのだそうです。
わが家なりの「噴火する背中」定食
家族の好みを考慮して作ったわが家なりの「噴火する背中」定食がこちらです。
「噴火する背中」で描かれている晩ごはんの方が格段においしそうですが…。
「豆腐の味噌汁」と「炊きたてごはん」はそのまま真似できました。
「鮭」は、生鮭の切り身を味噌に漬けておいたものを魚焼きグリルで焼きました。
家族全員ゴーヤーが食べられないので、「ゴーヤーチャンプルー」は、ゴーヤーの代わりにピーマンを使ったピーマンチャンプルーです。
味噌汁とピーマンチャンプルーで豆腐1丁をちょうど使い切れました。
「豚のしょうが焼き」は、人生で初めて作りました。
豚肉はふだんこま切れ肉かひき肉しか使わないので、1枚ものの豚肉も初めて買いました。
しょうが焼き用の豚肉がスーパーになかったので、薄切りのロース肉で作り、「噴火する背中」のアニメーションにならってお皿に並べました。
娘も夫も、いつもより品数の多い食卓を見て「今日はどうしたの?」といぶかし気でした。
「今日の晩ごはんのテーマは何でしょう?」と娘と夫にクイズを出してみたのですが答えられません。
「噴火する背中」でパパが用意してもらった晩ごはんであることをふたりに伝えると、わからなかったことが悔しかったのか、夫が「確かめるぞ!」と言い出しました。
ふだん、食事のときにはなるべくテレビを見ないようにしているわが家ですが、このときばかりはびじゅチューン!録画リストの中の「噴火する背中」を3人で観ながら食べました。
夫には「3日分のおかずじゃん!」と言われましたが、わたしも作りながらそう思っていました。
豆腐、魚、肉とたんぱく質が豊富に含まれる献立で、食べ応えがあります。
わたしがふだんの晩ごはんにかける労力から考えても、まさに3日分の晩ごはんでした。
「噴火する背中」のママはきっと料理上手
「噴火する背中」の一家は、他のびじゅチューン!作品にも登場します。
最初に「火消が来りて笛を吹く」に一家そろって登場したとき、ママは晩ごはんに天ぷらを揚げようとしています。
家で揚げ物をしたことがないわたしにとっては、天ぷらを作ろうとしている時点でママは料理の達人です。
「夏野菜たちのランウェイ」の冒頭では、一家の冷蔵庫の様子が垣間見えます。
トウモロコシ、洋梨、ナス、ズッキーニ、ニンニク、カボチャ、サヤエンドウといったバラエティー豊かな野菜や果物のほか、おしゃれなパッケージのバターやバットに入れられた大きなかたまり肉が保存されています。
これらの食材を使いこなせるのは、かなりの料理好きで料理上手な人ではないでしょうか。
「指揮者が手」のタイトルコール前、「何にでも牛乳を注ぐ女」、「立体曼荼羅マスゲーム」のベテラン調理師さんとママがコンサートで隣同士の席に座っている様子が描かれています。
料理好きがご縁のお仲間で、ママがベテラン調理師さんから料理を教わることもあるかもしれません。
わたしの3日分の労力を要す晩ごはんをさらっと作れるびじゅチューン!「噴火する背中」のママは、きっと料理上手な方なのでしょうね。
「噴火する背中」は「びじゅチューン!DVD BOOK3」(小学館)に収録されています。
「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織」の前面の映像が見られる 「なつやすみ びじゅチューン!ツアー in 関西」 は「びじゅチューン!DVD BOOK 4」(小学館)に収録されています。
「指揮者が手」は「びじゅチューン!DVD BOOK5」(小学館)に収録されています。