元気を出したいときにおすすめの「びじゅチューン!」3作品

びじゅチューン!で元気におすすめ

元気になりたいときの方法のひとつとしての「びじゅチューン!」

「明日から会社(学校)かあ、気が重いなあ・・・。」

「失敗できない仕事がある・・・。ゆううつ・・・。」

など、先を思って気持ちがブルーになることはありませんか?

  • 散歩する 
  • 好きなものを食べる 
  • 読書する 
  • 楽しい予定を用意する

など、気分を持ち上げる方法はいろいろありますが、「びじゅチューン!」もおすすめです。
 

びじゅチューン!とは

びじゅチューン!は、NHK Eテレで放送されている5分間番組です。

古今東西の美術作品を、アーティスト・井上涼さんの作った歌とアニメーションで楽しく紹介してくれます。(びじゅチューン!の公式サイトはこちら


びじゅチューン!の作品は、有名な美術作品をモデルにして作られています。

びじゅチューン!を見ているうちに美術作品を身近に感じられるようになるのが大きな魅力のひとつです。

でも、それだけではありません。

井上涼さんの楽しい歌とユニークでかわいいアニメーションは、落ち込んだとき、ゆううつなときにそっと気分を上げてくれます。

元気を出したいとき、特におすすめのびじゅチューン!作品を3つご紹介します。
 

元気を出したいときにおすすめの「びじゅチューン!」3作品

紅白梅図屏風グラフ

尾形光琳が描いた国宝「紅白梅図屏風」(MOA美術館)をモデルとした作品です。

金色のマス目に描かれた梅の枝は、実は、アイドル・梅あゆみさんの半生を表すグラフだった、というお話です。

梅あゆみさんは、10代、20代のヒットの後、30代で激流に飲まれて苦しみますが、40代で開き直って再デビューします。


作品の終盤で、「人生は カーブの連なり 無造作に見えて ほんとは天晴れビュー」という歌詞があります。

最後は、「でも離れて見ると 美しいグラフ!」と締めくくられます。


良い(と感じる)こと、悪い(と感じる)こと、どちらも経験するのが人生です。

落ち着いて一歩引いてみると、良いことも悪いことも積み重なった人生は、それぞれの美しさや尊さがあるんだね、ということを楽しく、かつ、かわいらしく伝えてくれる作品です。

悩んだり苦しんだりすることがあっても、過ぎてみれば人生を形作る大切なカーブのひとつになってくれるんですね。

わたしの人生グラフ

月曜日モンスター

フランスの画家ジョルジュ・スーラが描いた「グランドジャット島の日曜日の午後」(シカゴ美術館)をモデルとした作品です。

気持ちよく過ごせるはずの日曜日の午後に忍び寄るのは、みんなをゆううつにさせる月曜日モンスターだった、というお話です。


作品では、月曜日モンスターの退治の仕方が「月曜を ちいちゃく 粒に 砕いて 過ごすの」と紹介されています。

「一粒 一粒 つぶせば あんまり 怖くない!」とも歌われています。


生きていく中でゆううつなことはいろいろありますが、いきなり全部解決しようとしないで、小さな一歩をくり返していくと、いつの間にか乗り越えられていることを教えてくれる作品です。

休み明けのゆううつだけでなく、気の重い仕事に取り掛かるときにも、どれだけ小さくてもいいのでまずは一歩踏み出してみることが大切ですね。

わたしの一粒一粒は・・・

立体曼荼羅マスゲーム

東寺の「立体曼荼羅」をモデルとした作品です。

仏像たちが、実はマスゲームで悩める人にメッセージを伝えてくれているというお話です。

社員食堂にお勤めのベテラン調理師さんが渾身の新メニューを発表しますが、食べた人たちの反応がいまいちで落ち込んでいると、仏像たちが自らの体でメッセージを伝えてくれます。


「いきろ つよく または よわく」という、力強くもやさしく包み込んでくれるメッセージにぐっときます。

気分が落ち込んでいるときは無理に気分を上げようとせず、「よわく」生きていけばいいんだと思えると、安心します。

安心すると、不思議と気持ちが静まって、少しずつで良いから進んでいこうという気になれます。

または よわく って、泣ける・・・

やさしく温かな「びじゅチューン!」の世界

今回ご紹介したびじゅチューン!3作品以外にも、びじゅチューン!には元気をもらえる作品がそろっています。

びじゅチューン!の世界では個性豊かなキャラクターたちが、自分の人(?)生を生きています。

ネガティブな感情を持ったり悩んだりしながらも、自分の生き方で生きています。

キャラクターたちはお互いに干渉し合うことなく、受け入れ合いつつも、自分の軸はブレません。


びじゅチューン!作品を創り出される井上涼さんの発想の斬新さ、かわいいアニメーション、脳内を支配される楽曲、モデルとなった美術作品への興味だけでなく、ひとつひとつの作品に登場するキャラクターたちの生き様にもご注目ください。

「びじゅチューン!」を見ていると、井上涼さんやびじゅチューン!の番組制作に関わる皆さんの、熱いけれど押しつけがましさのないメッセージが感じられ、気持ちが励まされますよ。



紅白梅図屏風グラフは「びじゅチューン!DVD BOOK2」(小学館)に、月曜日モンスターは「びじゅチューン!DVD BOOK3」(小学館)に、立体曼荼羅マスゲームは「びじゅチューン!DVD BOOK5」(小学館)にそれぞれ収録されています。