ウール着物の反物を家で洗濯すると、どのくらい縮む?
反物の水通し
2017年10月から和裁教室に月2回通っています。
自分が作りたい着物を、自分のペースで、プロの和裁士の先生に教えていただいています。
材料となる反物は、
- 家にあるもの
- いただきもの
- リサイクルショップやネットショップで買ったもの など
です。
わたしが次に作るものの材料となるウールの反物は、和裁教室の生徒さんが「使いたい人があれば格安でどうぞ」と提供してくださったものです。
2,000円で譲っていただきました。
着物を作りはじめる前に、反物の水通しをします。
水に浸したあと軽く水気を切り、広げて乾かします。
今回作りたいのは日常使いのものなので、水通しを兼ね、思いきって洗濯機で洗ってみることにしました。
あくまでもまだ反物の状態なので、どれだけ縮んでも和裁教室の先生に頼って仕立てられます。
また、はじめに思いっきり縮んでくれていた方が、できあがってから縮んでしまうよりもいいと思いました。
今回の洗濯の結果
洗濯→干し→アイロンがけを経て、縦に6cm縮みました。
横幅は縮みませんでした。
わたしがウール反物を洗濯した方法
①反物を軽く折りたたみ、洗濯ネットに入れます。
②洗濯用中性洗剤(今回は花王さんの「エマール」)を使い、洗濯機のドライコース(洗い12分・すすぎ2回・脱水1分)で洗いました。
約30分後に取り出して広げてみると、ところどころ水に浸ってすらいない部分がありました。
③通常コースの「洗い15分・すすぎ2回・脱水1分」で、もう一度、洗濯機で洗いました。
このとき、洗剤は入れませんでした。
約45分後に取り出して広げてみると、今度は全体がしっとりと水を含んでいました。
④室内物干しに広げて干しました。
室温20度・湿度45~50%の部屋にそのまま置いておいたら、7時間後には乾いていました。
⑤反物の裏面にあて布をしながら、「毛」表示の温度でアイロンがけをしました。
着物は、仕立ての最終段階で、裏面から霧吹きしたあて布をしながらアイロンがけをする「仕上げ」をします。
そのときのことを思い出し、霧吹きで軽く湿らせたあて布を反物にのせ、アイロンをあてていきました。
あて布は、適当な布がなかったので、3~4年使いこんだ手ぬぐいを使いました。
ウールの着物地は縮みにくい!
「ウールの着物は縮みにくいから家で洗濯もできる」というのは耳にしていました。
わたしが今回洗ったウールの反物は、
洗濯前 横幅:36cm 縦の長さ:10m36cm
↓
洗濯後 横幅:36cm 縦の長さ:10m30cm
となりました。
わたしのような雑な洗濯の仕方でも6cmの縮みで済みました。
つまり、0.58%の縮みです。
同じく日常使いの代表格である木綿の場合、反物を水通しすると5~8%ほど縮むようですので、ウールが縮みにくいというのは本当なんですね。
このウールの反物を使って、安心して日常使いのものを作りたいと思います。