着物特有のサイズ表示のことを知ると便利です
ネット通販やリサイクルショップなどで、格安の着物を買えるようになりました。
浴衣やお仕立て済みの洗える着物など、手軽に着物に触れられて便利です。
でも、いざ買うときに困るのがサイズです。
サイズの合わない着物でも、着付け次第で着こなすことはできますが、それなりの技術が必要です。
着やすさや着心地を考えると、できるだけ自分に合ったサイズを買う方が楽です。
お仕立て済みの着物は「L」「M」「フリー」といったサイズ表示の他に、着物特有のサイズが表示されています。
リサイクルショップなどで売られている着物の表示も、着物特有のサイズがどこの大きさのことなのか知っていれば、選ぶときの目安になります。
ここでは、女性用の着物をネット通販で買うとき、表示されていることの多いサイズ表示をご紹介します。
最低限チェックしたい着物のサイズ表示

身丈(みたけ)
自分の身長と同じ長さが一番着やすいですが、±5cmくらまでなら着られます。
お店によって、肩からの長さが表示されている場合と、肩からの長さが表示されている場合があります。
裄(ゆき)
手を45°まであげて、首の中央から肩を通って手首のくるぶしまでの長さです。

袖丈(そでたけ)
49cmが標準サイズです。
着物の袖丈が長襦袢(=ながじゅばん、着物の下に着るもの)の袖丈よりも長いと、動いているうちに長襦袢が飛び出してきてしまいます。
着物の袖丈と長襦袢の袖丈を合わせておくと安心です。
前幅(まえはば)・後幅(うしろはば)
「前幅+ 後幅×2 +15cm」の長さが自分のヒップサイズと近いものであればだいじょうぶです。
お店によっては、前幅・後幅の表示がない場合もあります。
お手軽な着物でも、できるだけ自分に合ったサイズを!
着る人に合わせて反物から着物を仕立てるときは、上記以外のもっと多くの箇所のサイズを細かく打ち合わせます。
つまり、オーダーメイドです。
自分サイズの着物は、楽に着られて、着姿もきれいですし、着心地が良いです。
手軽に楽しめる着物であっても、なるべく自分に合ったサイズにしておくと、着るときにも、着たまま過ごす間も、余計なストレスがありません。
自分のサイズを知っておくのは、洋服だけでなく、着物でも大切なんですね。