【2回目のPTA役員】「面倒くさい!」が役立ったかもしれない話

PTA、面倒だけど・・・ひとやすみ

PTAの役員、気が重いという方も多いのではないでしょうか。

  • 仕事の全容がわからなくて不安 
  • 他の保護者さんたちとのお付き合いがおっくう 
  • ただただ面倒 

など、PTA役員の仕事にはネガティブなイメージがつきまといます。


わたしは、娘が小学3年生と5年生のとき、PTA役員で同じ委員会の仕事をしました。

2回とも平役員ではありましたが、時間も労力も余分にかかるのがPTA活動です。

「最初はしぶしぶだったけど、やってみたら意外と充実して楽しかったです。」とは、正直言えません。

でも、1回目の役員のときに地味に大変だった仕事を、2回目のときに少しはスリムにすることができました。

「面倒くさくて嫌!」と思い、自分をラクにするためにダメ元で少し勇気を出したら、案外ひと様のお役にも立てたようです。

交通安全指導の旗持ち当番にまつわる仕事を少しでもラクに

娘の小学校では、PTAの活動のひとつに交通安全指導があります。

毎月指定日の登校時間帯、子供たちの交通安全を当番の保護者さんが黄色い旗を持って見守り、感想や気づいたことを報告書にまとめて提出します。

PTAの活動とは別に、毎朝夕(時間帯により人数や見守りポイントは異なりますが)、セーフティースタッフと呼ばれる地域の方が子供たちを見守ってくださっています。

1回目のPTA役員

交通安全の旗持ち当番、だれにどこを担当してもらう・・・?

娘が小学3年生のときに1回目のPTA役員になり、交通安全指導や広報紙を担当する委員になりました。

地域のお祭りの見回りや広報紙の作成の仕事もありましたが、1番大変だったのが交通安全指導の旗持ち当番にまつわる仕事です。


当時は、ひと学年2回ずつ(1年生は1回)当番の月がありました。

あらかじめ決められた日に固定の見守りスポットを2人1組で見守り、2人のうち1人が報告書を提出するというスタイルでした。

当番学年のPTA役員の仕事は、


1ヶ月前 
前月の当番学年のPTA役員から書類などを引き継ぐ 
 ↓
誰にどこの見守りスポットに立っていただくか決める 
 ↓
3週間前 
見守りスポットに立っていただく保護者さんへ1回目のおたよりと活動報告用紙を渡す 
 ↓
1週間前 
見守りスポットに立っていただく保護者さんへ2回目のおたよりと旗・帽子・腕章・ジャンパーを渡す 
 ↓
当日 
各見守りスポットを見回る 
 ↓
翌月の当番学年のPTA役員へ引き継ぐ


でした。

中でも、「誰にどこの見守りスポットに立っていただくか決める」のが本当に大変でした。


わたしが子供の頃は住所や電話番号が一覧になった名簿が各家庭に配られていましたが、今はそれがありません。

学校側に頼んで学年の名簿を借り、なるべく各家庭から近い見守りスポットを担当してもらうようにするのですが、どうしても偏りが出ます。

名簿と地図を照らし合わせながらの作業は、たとえ土地勘があっても時間がかかります。

また、全員が当番に当たるわけではないので、回数が偏らないよう過去の当番の状況も合わせて考えなければなりません。


年2回の交通安全指導は無事に終えられましたが、誰にどこの見守りスポットに立っていただくかを決めるのにこりごりしました。

2回目のPTA役員

娘の小学校は児童数が少ないので、4年生までに誰もが1度はPTA役員を経験します。

娘が5年生のとき、くじ引きで再びPTA役員になりました。

1回目と同じ委員会に所属することになりました。


2回目のPTA役員になったことは「仕方がないな」と受け入れられましたし、1回目と同じ委員会になったこともむしろありがたかったです。

ただ、この年は小学校の節目の創立記念周年だったため、記念行事関係の仕事が追加されることになっていました。

例年以上の活動量となることが確定しているならなおさら、通常活動の交通安全指導にまつわる仕事の地味な大変さは勘弁してほしいと思いました。

どうしたらPTA役員の仕事を少しでも簡単にラクにできるか、本気で考えました。

PTAの会議、気が重いのはお互いさまですね

わたしは、2回目のPTA役員、かつ、高学年児童の保護者だということで何だか気が大きくなっていました。

委員会の初会議で、交通安全指導について、

  • 固定の見守りスポットを選ばれた2人1組で見守るのではなく、当番に当たった学年・組の保護者全員がそれぞれ都合のつく日に自分の子供と一緒に自宅から学校まで歩きながら見守りや声掛けをする 
  • 交通安全指導日は1日だけでなく、連続する月~金曜日の5日間とし、各保護者の都合のよい日に活動する
  • 報告書は強制でなく、意見・感想のある人が提出する 

という内容に変更してはどうかと提案してみました。

このスタイルにすることで、

  • これまでの交通安全指導の固定の見守りスポットが、毎日見守り活動をしてくださっているセーフティースタッフさんの見守りスポットと重複していたことが解消される 
  • 子供と一緒に学校までの道を歩くことで、より細かく見守れる 
  • 誰にどこの見守りスポットに立っていただくか決める作業をしなくてよくなる 
  • 保護者さんへの事前のおたよりは全員に同じ内容を1回配布するだけでよくなる

とも伝えました。


ダメ元で提案してみたところ、何人かお子さんのいるベテラン保護者さんでもあるPTA役員さんが、

「自分の子供と一緒に学校まで行くって、いいかもね。旗持ちの場所が、セーフティースタッフさんがいてくださる場所と重なって微妙だったしね。」

と賛成してくださいました。

同席されていたPTA会長さんも、「無理なく、できる人ができることを、やっていこうよ」「無駄なことはどんどん省こうよ」という方針の方だったので、その場で、

「うん、そうしよう!その方が簡単じゃん!」

と言ってくださいました。

他のPTA役員さんからの反対もなく、学校側も了承だったので、交通安全指導の方法を変えることになりました。

交通安全指導にまつわるPTA役員の仕事量はかなり少なくなりました。

翌年も変更後の方法で交通安全指導の活動がされています。

PTAは強制加入ではないけれど・・・

PTA、面倒だけど・・・

PTAはそもそも、

日本におけるPTA(ピーティーエー、英語: Parent-Teacher Association)とは、各学校で組織された、保護者と教職員(児童を含まない)による社会教育関係団体のことである。任意加入の団体であり、結成や加入を義務付ける法的根拠は無く、全ての児童生徒のためのボランティア活動というのが本来のあり方である。


引用元:Wikipedia「PTA」

なので、強制加入ではありません。

わかってはいても、「PTAは任意加入なので、わが家は参加しません!」と言ってそれを貫く勇気は、わたしにはありません。


PTA活動の実際は、これまでの前例が積み重なり過ぎていて、目的に立ち返ると疑問を感じることも多いです。

1回目は言われるがままに引き継がれた仕事をするので精一杯でしたが、2回目は「面倒くさい!」が行動になりました。

結果的にわたしの提案は受け入れていただきましたが、提案せずに後でもんもんとするよりは、不採用だったとしても一度は提案した方が、自分が納得できます。


会議で提案したときはいろいろ理由を付けましたが、もとはわたしの「面倒くさい!」を解決するための行動です。

でも、他のPTA役員さんの仕事を楽にすることにもつながったようなので、ダメ元で思い切って提案してみて良かったです。

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