地球から見た1年の太陽の動きを24等分し、季節を表す二十四節気(にじゅうしせっき)。
二十四節気の各節気をさらに5日くらいずつに分けたのが七十二候(しちじゅうにこう)です。
1月20日~2月3日頃は二十四節気の「大寒(だいかん)」です。
大寒は一年で最も寒さが厳しい時期で、二十四節気の最後の節気にあたります。
大寒の最後の日が、豆まきや恵方巻でおなじみの節分です。
七十二候のうち、大寒の時期に当たる三候をイメージした消しゴムはんこを作ってみました。
二十四節気・大寒の時期の三候をイメージした消しゴムはんこ
二十四節気の大寒は、七十二候で
・「款冬華(ふきのはなさく)」
・「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」
・「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」
の三候に分けられています。
款冬華(ふきのはなさく)
1月20日~1月24日頃は「款冬華(ふきのはなさく)」です。
款冬 = 蕗(フキ) のつぼみであるフキノトウが顔を出すという意味です。
開いたフキノトウとまだ閉じているフキノトウの両方をはんこに彫ってみました。
まだ閉じているフキノトウは、スタンプの色を替えるとチューリップとしても使えるかもしれません。
水沢腹堅(さわみずこおりつめる)
1月25日~1月29日頃は「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」です。
沢に氷が厚く張りつめるという意味です。
和柄の文様でよく見かける雪輪で寒さを、流水で沢を表しました。
雪の結晶は基本的に正六角形なので、厚い氷のイメージで六角形を重ねました。
正六角形は、カメの甲羅に似たおめでたい亀甲文様にも見えます。
厳しい寒さや厚い氷が豊かさにつながっていくよう、こじつけつつ願いを込めました。
鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)
1月30日~2月3日頃は「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」です。
ニワトリが卵を産みはじめるという意味です。
卵はスーパーマーケットで年中手に入るのでちょっとピンときませんが、ニワトリは本来、冬の寒い時期には卵を産まず、春が近づいてくると産卵するようになるのだそうです。
小寒・大寒の時期(2020年は1月6日~2月3日)に産まれた卵は「寒卵」、大寒の日(2020年は1月20日)に産まれた卵は「大寒卵」と呼ばれ、金運アップや健康運アップの縁起物とされています。
はんこはニワトリを彫り、運気アップ効果がありそうな金色のインクを使いました。
参考サイト・書籍
All About 暮らし/暮らしの歳時記「 大寒とは?2020年はいつ?食べ物『寒仕込み』や寒中行事も解説 」
Wikipedia「七十二候」
森本勇矢・著、日本家紋研究会・監修「日本の家紋大事典」日本実業出版社,2013年片野隆志「日本文様事典」河出書房新社,1984年大寒の箸袋:作った消しゴムはんこと懐紙で
作った消しゴムはんこを、夫のお弁当用の箸を包む箸袋の飾りに使いました。
懐紙を半分に切り、三つ折りにした箸袋に消しゴムはんこを押します。
1月下旬から2月初旬にあたる大寒は、毎年冷え込みが厳しいです。
朝、布団から這い出すときの葛藤が大きい時期ですが、せっかく作った箸袋を使うためにもお弁当作りはしようと思います。