夏の家族旅行で初めて訪れた岩手県。
(「 夏の家族旅行で岩手へ ホームスパン・中尊寺金色堂とおいしいもの 」の記事もどうぞ)
行く先々、特にお土産屋さんで、伝統的工芸品のひとつである南部鉄器をたくさん見かけました。
長く使える南部鉄器の鉄瓶はあこがれですが、日々のお手入れが欠かせないこともあり、もったいなくてまだわが家には迎えられません。
代わりに、かわいい南部鉄器モチーフに出会いました。
南部鉄器とは
南部鉄器は岩手県の盛岡市と奥州市で作られている鉄鋳物です。
盛岡では17世紀中頃に南部藩主が京都から釜師を招いて茶釜を作らせたのがはじまりで、奥州では11世紀末に藤原清衡が近江(現在の滋賀県)から鋳物師を招いて鍋や釜などを作らせたのがはじまりだそうです。
丈夫な南部鉄器は、素朴で味わい深い姿も魅力で、温かみも感じられます。
鉄瓶、急須、鍋、フライパン、ごはん釜、鍋敷き、風鈴など、伝統技術に現代の作り手の創意工夫が加わった魅力的な品々があります。
岩手で出会った南部鉄器のかわいいモチーフたち
盛岡手づくり村さんのビニール袋

盛岡手づくり村さんでは、染め物や冷麺などさまざまなもの作り体験ができますが、お土産屋さんも品揃えが豊富でおすすめです。
盛岡手づくり村さんに到着し、駐車場から建物に向かう間、すれ違うお客さんたちが持っているビニール袋が気になって仕方がありませんでした。
かわいいビニール袋だなと思いながら建物に入ると、充実のお土産屋さんがありました。
買った商品を入れてくださるのが写真のビニール袋です。
南部鉄器の鉄瓶がシンプルなデザインであしらわれています。
このビニール袋は夫もわたしもお気に入りです。
お土産を配り終わった後、そっとビニール袋だけ持ち帰り、大事にとっておいてあります。
鉄瓶の形の箸置き

盛岡手づくり村さんで娘とわたしがはたおり体験をしている間、夫が一目惚れして買っていたのが、南部鉄器でできた鉄瓶の形の箸置きです。
本来は箸置きですが、姿のかわいらしさが気に入った夫は玄関に飾るために買いました。
南部鉄器なので、小さいながらも重量感があります。
鉄瓶の黒色が、かわいらしい形に落ち着きを与えてくれています。
今は、夫のお気に入りのガラスのふくろうの置物と一緒に玄関に飾っています。

南部鉄器モチーフのTシャツ

中尊寺に行ったとき、近くのお土産屋さんでわたしが一目惚れして買ったのが、南部鉄器モチーフがプリントされたTシャツです。
男女兼用のMサイズとLサイズのみのサイズ展開でした。
Mサイズでもわたしには大きいのはわかっていたのですが、プリントのかわいらしさに惹かれました。
夫の「いいじゃん、それ!」という言葉に背中を押され、購入を決めました。
夫はわたしがこのTシャツをパジャマ用にすると思っていたようですが、南部鉄器のモチーフがあまりにもかわいらしく、そんなことはできませんでした。
大きいサイズでバランスが取りにくいのですが、すでにかなりくり返し着ています。
いつか南部鉄器の鉄瓶を・・・!
茶道を習っていた頃は、お稽古を含め鉄の茶釜で沸かしたお湯で点てた抹茶をいただく機会がたくさんありました。
ポットで沸かしたお湯で点てた抹茶より甘味もうま味も強く、おいしさが全く違ったのをよく覚えています。
できるだけおいしい抹茶を家で楽しみたいのはもちろんですし、夫もわたしも白湯好きなので、おいしいお湯を沸かせる南部鉄器の鉄瓶をいつか生活に取り入れたいです。
今までは、
・鉄分が摂れる
・丈夫で長く使える
・お湯やお茶がおいしくなる
など、南部鉄器の機能面にばかり注目していました。
旅先の思わぬところで南部鉄器モチーフに出会い、かわいらしくデザインできることにも気がつきました。
わが家にいつか本物の南部鉄器の鉄瓶を迎えられるまで、南部鉄瓶モチーフのかわいさを愛でていたいと思います。