卵焼き、甘いのとしょっぱいの、どちらがお好みですか?
わが家では、わたしと娘は甘い卵焼き、夫はしょっぱい卵焼きが好きです。
卵焼きはお弁当のおかずに作ることが多いので、弁当持ちの夫のためにしょっぱい卵焼きを作らざるをえません。
わたしは甘い卵焼きで育ったので、やっぱり甘い卵焼きが食べたいです。
一度に2種類の卵焼きを作るのはめんどうなので、夫が食べないときに甘い卵焼きにします。
調理師だった祖母から実母へ、実母からわたしに伝わった卵焼きは、焼き方は大胆ですが、甘くてふんわりしています。
しょっぱい卵焼きは、甘い卵焼き派のわたしと娘もおいしく食べられるように市販の白だしを使うので、味つけの失敗がなく、きれいな黄色に仕上がります。
どちらも作れると、他の料理に応じて作り分けられるので便利ですよ。
【甘い卵焼き】祖母→母→わたしに伝わる作り方
材料・用具
たまご:3個
さとう:小さじ山盛り3杯
塩:ひとつまみ
日本酒:大さじ2杯
めんつゆ:小さじ1/2杯(もしくは、しょうゆ小さじ1/2杯+顆粒だし少々)
片栗粉:小さじ1/2杯
油:大さじ1~2杯
卵焼き器、菜箸
作り方
①たまごに調味料類を加えて混ぜる
祖母から伝わる卵焼きは、多めの日本酒が入ります。
焼きあがり後に少し汁気が出てしまうので、お弁当用に作るときは必ず、片栗粉を少し加えるようにしています。
調味料類が全体に混ざるようにしますが、ふんわり感が失われないよう、たまご自体を混ぜ過ぎないようにします。
②卵焼き器をよく熱する
多めの油をしいた卵焼き器を、よく熱します。
卵を入れたときに「じゅっ」というくらいまで熱します。
火加減は、強めです。
③たまごをかき混ぜながら火を通し、三つ折りにする
たまごを入れたら、大きくかき混ぜながら火を通します。
半熟状になってきたら、奥から手前に向かって三つ折りにします。
火加減は強めを保ちますが、三つ折りするときに少し弱めるとあせらずに作業できます。
上になっている面を裏返し、お好みの焼き色がついたらできあがりです。
さとうが入っているので、強めの焼き色がつきます。
【しょっぱい卵焼き】白だしを使えば味の心配はいりません
材料・用具
たまご:3個
市販の白だし:大さじ2/3~1杯
水:大さじ1~2(白だしの表示に合わせます)
片栗粉:小さじ1杯
油:大さじ1杯くらい
卵焼き器、菜箸、キッチンペーパー、おたま
作り方
①たまごに調味料類を加えて混ぜる
加える白だしと水の量は、商品ごとにちがうので表示通りにします。
汁気が出てくるのを防ぐため片栗粉を加えます。
片栗粉のおかげで、焼くときに返しやすくなりますし、食べたときの口当たりも良くなります。
②卵焼き器をよく熱する
油をしいた卵焼き器を、よく熱します。
卵を入れたときに「じゅっ」というくらいまで熱します。
火加減は、強めです。
キッチンペーパーで余分な油を吸い取っておき、後で油をしくときに使います。
③3~4回に分けて焼いていく
キッチンペーパーで油をしく→おたまでたまごを流す→三つ折りにする をくり返します。
火加減は強めを保っている方がうまくいきます。
2回目以降は、すでに焼いたたまごの下にも卵液が流れるようにします。
たまごを全て焼いたらできあがりです。
とてもやさしい色合いに仕上がります。
ほっとする卵焼き
実母からはじめて習った料理が、甘い卵焼きでした。
作るたびに、
「卵料理はなんとでもなるから、あせらずに焼けばだいじょうぶ!」
と言われたことを思い出します。
お弁当に卵焼きが入っていると、それだけでほっとします。
ゆでたまごに比べると、卵焼きの方が作るのに手間がかかるので、ついゆでたまごを作ってしまうことが多いです。
ゆでたまごの白と黄色の姿も良いですが、卵焼きの黄色も、あたたかで控えめな華やかさがあります。
焼くときは自然と作業に集中できるので、卵焼き作りは朝活としても良いかもしれませんね。