折り紙作品を作ったあと、少し耐久性を持たせるためにコーティングしたくなることはありませんか?
100円ショップで気軽に手に入れられる材料ではどれがいいのか、試してみました。
・水性ニス
・UVレジン液
・ネイルのトップコート
・デコパージュ液
を、それぞれ単体で使って折り紙をコーティングした結果をご紹介します。
折り紙作品のコーティングに適しているのは、なに?
結論を先に書きます。
100円ショップで手に入る、
・水性ニス
・UVレジン液
・ネイルのトップコート
・デコパージュ仕上げ液
・デコパージュ専用液
のうち、わたしが折り紙作品のコーティングに最適だと思うのは水性ニスです。
組み合わせて使う方法もありますが、まずは単体で使うとどうなるのか試しました。
同じ紙・同じサイズの折り紙や平面作品で比べた結果、
1位 水性ニス
2位 デコパージュ仕上げ液
3位 デコパージュ専用液
4位 ネイルのトップコート
5位 UVレジン液
の順で使いやすいと感じました。
折り紙作品のコーティングに使ってみた100均の商品たち
自宅から一番近くてなじみのある100円ショップがダイソーさんなので、UVレジン液、ネイルのトップコート、デコパージュ液、筆はダイソーさんで買いました。
UVレジン液は紫外線で固まる液体で、アクセサリー作りなどで使われます。
UVライトがあれば早く固まりますが太陽光でも固まるそうなので、今回はUVレジン液だけ用意しました。
デコパージュ液は、紙の柄を小物などに貼ってデコレーションするデコパージュに欠かせない専用液です。
ダイソーさんには「仕上げ液」と「専用液」の2種類があったので、両方試すことにしました。
仕上げ液と専用液に含まれるアクリル樹脂はどちらも45%ですが、
仕上げ液 : 水53% ポリアクリル酸系増粘剤2% に対し、
専用液 : 水54% ポリアクリル酸系増粘剤1% です。
水性ニスだけはダイソーさんでなかなか見つけられず、新潟県内で展開している100円ショップ・なんじゃ村さんでようやく買えました。
100円ショップではちょっと見つけにくい印象の水性ニスですが、「やや割高でも専用の品物を」とお考えならこちらがおすすめです。
5つのコーティング剤を塗ってみました
無地の折り紙
まずはごく一般的な折り紙で試しました。
100円ショップで買った折り紙です。
水性ニス、デコパージュ仕上げ液、デコパージュ専用液は適度にツヤ出る仕上がりでした。
デコパージュ専門液は仕上げ液に比べ、ツヤがやや抑えめです。
UVレジン液は水が沁みたような仕上がりになりました。
トップコートは、折り紙の色が一部溶けたようになり、UVレジン液ほどではないものの染みになる部分ができました。
それぞれの液体を使ってみてわかったのは、
・作業中は換気が必要
・水性ニスはデコパージュ液に比べるとさらっとしているので塗りやすい
・UVレジン液は粘度が高くて扱いにくいので、筆で塗るといい
・トップコートは塗りやすいが、匂いが一番強い
・デコパージュ液はぽってりした感触で、塗るには筆が必要
ということです。
柄物の折り紙
千代紙タイプの折り紙でも試しました。
こちらも100円ショップで買った折り紙です。
無地の折り紙同様、水性ニス、デコパージュ仕上げ液、デコパージュ専用液は問題ない仕上がりです。
UVレジン液は完全に水が染みたようになってしまいました。
トップコートは染みになる部分とそうでない部分のムラができました。
平面の折り紙作品
無地の折り紙を使って折り紙作家・カミキィさんの「だるま」を折り、そこに5つのコーティング剤を塗りました。
カミキィさんの「だるま」は簡単でかわいいですし、折り紙の裏面も利用する作品です。
コーティング剤の染み具合がわかりやすいのではないかと考えました。
折り紙を折りボールペンで顔や模様を描いただるまに、それぞれのコーティング剤を塗ってみました。
(写真の画像が粗く、わかりにくくて申し訳ありません。)
問題なく仕上がったのは水性ニスでした。
デコパージュ仕上げ液とデコパージュ専用液は、染みはないのですが、ボールペンの線が一部こすれたように広がってしまいました。
どちらかというと、デコパージュ専用液の方が仕上げ液よりもボールペンの線のこすれ感が強かったです。
UVレジン液は染みてしまい、だるまの顔の部分の白さが失われています。
トップコートも染みができてだるまの顔部分の白さが失われましたし、折り紙の色やボールペンの線が少し溶けてしまいました。
結論:折り紙のコーティングに単体で使える100均の商品は
100円ショップで気軽に手に入る
・水性ニス
・UVレジン液
・ネイルのトップコート
・デコパージュ仕上げ液
・デコパージュ専用液
の5つのうち、わたしが試した中で折り紙のコーティングに最適だったのは水性ニスです。
デコパージュ液もよかったのですが、塗りやすさやボールペンで描いた線のにじみの有無を考えると、折り紙のコーティング剤として単体で使うには水性ニスの方が安心です。
UVレジン液とネイルのトップコートは、それぞれ単体で折り紙のコーティング剤として使うのはあまりおすすめできません。
でも、UVレジンのぷっくりした仕上がりや、トップコートのツヤと速乾性は捨てがたい魅力があります。
水性ニスやデコパージュ液でコーティングしてから、UVレジン液やトップコートを塗って仕上げたらどうなるか…、わたしの試行錯誤は続きそうです。