NHK きょうの料理は、60年以上続く老舗料理番組です。 (きょうの料理 番組公式ホームページはこちら)
きょうの料理のレシピは、どれもおいしくできるように検証されていて安心です。
レシピ自体は、きょうの料理のテキストや、「みんなのきょうの料理」というサイト(こちらから)で確認できます。
25分間の番組では、レシピの詳細ではない部分を楽しむのがおすすめです。
アナウンサー・後藤繁榮さんの魅力
スリルと安定感のギャップ
長年、きょうの料理で司会を務めておられるアナウンサー・後藤繁榮さん。
後藤繁榮さんといえばダジャレが有名で、料理研究家・土井善晴さんや平野レミさんとの
掛け合いも絶妙です。
わたしは、後藤さんと料理研究家・白崎裕子さんの共演が好きです。
初めて白崎裕子さんが出演された放送(2015年8月20日)では、
プリンに使うカラメルソースの煮詰め具合を、俳優さんの渋さに例えて実況説明されていました。
「今は、中井貴一さんくらいですかね。」
「もうちょっと、山崎務さんくらいまでです。」
というやりとりが、わかりやすかったです。
「20分で晩ごはん」という、20分間で3~4品を作り上げるコーナーの時は、
後藤さんがタイムキーパー役です。
制限時間が迫ってくると、「後藤さ~ん!」と後藤さんに助けを求める講師の先生も多く、
後藤さんの存在の大きさが伺えます。
ダジャレへの講師の先生の反応にハラハラするスリルと、
後藤さんの抜群の安定感とのギャップが楽しいです。
試食のときの所作が美しい
後藤さんの魅力は、ダジャレだけではありません。
佇まいに品があります。
きょうの料理では、司会のアナウンサーさん達が料理を試食し、コメントされます。
後藤さんが試食されるときの箸と皿を持ち上げる所作が、
自然で、とてもきれいだと思います。
講師の先生方が使う調理器具
きょうの料理では、講師の先生方が普段使っておられるであろう調理器具が使われます。
先生それぞれのジャンルによって、フライパン、おたまなど、
いろいろな仕様の器具が見られます。
どのような器具を使われるのかで、先生方の個性が垣間見えます。
特に、料理研究家・栗原はるみさんの回は、
工夫の凝らされたオリジナル調理器具や素敵な器が次々に出てきます。
講師の先生の手
講師の先生の手も見逃せません。
包丁さばきはもちろんですが、手そのものの表情がさまざまで興味深いです。
わたしは、料理研究家・鈴木登紀子さん、荻野恭子さんの、
ふっくらとやさしくて、それでいて働き者の手が好きです。
お二人の手を見ていると、幼い頃にかわいがってくれた近所のおばさんを思い出します。
きょうの料理は、レシピ以外でも楽しめます
見る人によって、注目ポイントはいろいろあると思いますが、
きょうの料理はレシピそのものだけに注目していてはもったいないです。
純粋にテレビ番組を楽しむ気持ちで、
きょうの料理をご覧になってみてはいかがでしょうか。