夏の家族旅行で岩手へ ホームスパン・中尊寺金色堂とおいしいもの

2019年夏の旅 つぎに岩手へおすすめ

新潟から青森へ一気に北上し、ゆっくり南下してくるコースをとったわが家の2019年夏の旅。

青森の次は、岩手におじゃましました。

家族三人とも、岩手県で過ごすのは初めてでした。

ホームスパンはたおり体験

盛岡手づくり村のはたおり機

ホームスパンは、手で紡いだ太糸を手織りで仕上げた毛織物です。

岩手県は全国のホームスパン生産量の約8割を占めているそうです。

「home(ホーム)」=「家」、「spun(スパン)」=「紡ぐ」という名の通り、スコットランドやアイルランドの家庭で自家用に羊の毛を紡ぎ、織られたのがはじまりです。

太糸を手織りすることで素朴で温かみのある風合いが生まれます。

現在は、ホームスパンの持つ温かな風合いを損なわないよう工夫をこらした上で機械化もされています。

岩手には明治時代にイギリス人宣教師によってホームスパンの技術が伝わり、守られてきました。

娘の裂き織りとわたしのホームスパン

盛岡手づくり村で、娘と二人ではたおり体験をしました。

娘は大きいサイズの裂き織り、わたしは大きいサイズのホームスパンをはたおりで作りました。

どちらも所要時間は約60分で、費用は一人2,200円です。


はたおり機にはすでに縦糸がセットされているので、自分の好きな横糸を選んで織っていきます。

裂き織りは細く布を裂いたものの中から、ホームスパンは素朴な風合いに紡がれた羊毛の中から、それぞれ好きな色を選んで横糸にします。

両耳がでこぼこしすぎないよう、横糸を縦糸に通した後に少し引き気味にして織っていくのがポイントだそうです。

それほどリズムよく織れたわけではありませんが、すぐに慣れて没頭できました。

盛岡手づくり村のふなっしーさんのステッカー

盛岡手づくり村は、冷麵作り、陶芸、わら細工、藍染、木工、など多くの体験メニューがあります。

夫の敬愛するふなっしーさんも、DVD「ふなのみくす4~ナッシーバカンス岩手篇~」の中で冷麺作りを体験されています。

スタッフさんによると、冷麺作りは事前に申し込みをした方が良いそうですが、その他の体験メニューは20名以上の団体でなければ事前の申し込みはいらないとのことでした。


おみやげ売り場も充実しています。

娘とわたしのはたおり体験の間、夫はおみやげコーナーをじっくり見て回っていました。



盛岡手づくり村 
岩手県盛岡市繋字尾入野64-102 
TEL 019-689-2201

念願の中尊寺金色堂

一度は自分の目で見てみたいと思っていたもののひとつが、国宝でもある中尊寺金色堂です。

中尊寺は850年の開山ですが、金色堂は1124年に奥州藤原氏初代・藤原清衡によって建てられました。

中学校の国語で「奥の細道」の授業のとき、先生が中尊寺や金色堂の話をしてくださってからずっと実際に見てみたいと思っていたので、25年経ってようやく実現できました。

中尊寺のお参りはちょっとした山登り

金色堂までは月見坂という急な坂道を登って行きますので、履き慣れたスニーカーが必須です。

道の左右に多くのお堂があります。

わたしたちは、中尊寺本堂、目のご利益のある峯薬師堂、国宝・金色堂、宝物館である讃衡堂をお参り・見学しました。

中尊寺金色堂

金色堂は撮影不可なので、荘厳かつきらびやかな姿は実際に訪れて観るしかありません。

細部まで息をのむような細工がなされ、いつまでも観ていたくなります。

解説で金色堂の屋根は木の瓦が覆われていることを知り、驚きました。

金色堂には、棺に納められた初代清衡、二代基衡、三代秀衡、四代泰衡が現在も安置されているというのも藤原氏の栄華や平和への願いを物語るようで圧倒されます。

中尊寺のおみやげとおみくじ

多くの人が訪れる中尊寺は、おみやげも中尊寺ならではのものが多くあり、お気に入りの品を探すのも楽しかったです。

御朱印を集めておられる方にとっても、さまざまな御朱印がいただけるので外せないスポットだと思います。

「世界遺産、かつ、国宝のお寺」というキーワードでちょっと腰の引けていた娘と夫ですが、実際に中尊寺を見学するうちにどんどんテンションが上がっていきました。



中尊寺 
岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202 
TEL 0191-46-2211

岩手でいただいた、おいしいもの

福田パン

福田パン矢巾店さん

ふなっしーさんを敬愛する夫が、ふなっしーさんのDVD「ふなのみくす4~ナッシーバカンス岩手篇~」を観て憧れていたのが福田パンさんのコッペパンです。

ふなっしーさんがロケで訪れた本店は夏季休業中だったので、矢巾店に行きました。


店内は大行列でしたが、福田パンさんが初めてのわたしたちにとっては何を注文するか考える時間がたっぷりで、かえってありがたかったです。

お店のスタッフさんが、注文を受けてから目の前で具をはさんでくださる慣れた手つきに見惚れました。

初めての福田パン

こしあん好きの娘は、こしあんだけをコッペパンに挟んでもらいました。

具の多さも魅力ですが、かみごたえのあるコッペパン自体がおいしいです。

見た目は「ちょっと大きいかな・・・」「食べ切れるかな・・・」と心配になりますが、ぺろりと完食できます。

人気ナンバー1のあんバターもおいしかったのですが、わたしたち家族の1番人気は、シンプルにハムとたまごをはさんだコッペパンでした。



福田パン 矢巾店 
岩手県紫波郡矢巾町大字広宮沢第11地割502-1 
TEL 019-697-8400

わんこそば

家族そろって蕎麦が好きなので、味わってみたかったのが岩手名物・わんこそばです。

お給仕さんの「はい、どんどん」「はい、じゃんじゃん」という掛け声とともにお椀の蓋を閉めるまで蕎麦を食べ続けるイメージですが、緊張してせっかくの蕎麦を味わえないのももったいないです。

18杯のわんこそば

中尊寺の門前にある衣関屋さんでわたしたちがいただいたのは、あらかじめお椀に盛られた蕎麦が出される「盛り出し式」のわんこそばです。

わんこそばの薬味たち

井関屋さんのわんこそばは、18杯のわんこそばと、ねぎ、海苔、わさび、山菜、とろろなどの薬味がセットになっています。

自分のペースで食べられるので、余計な緊張はありません。

残してしまった薬味はあるものの、蕎麦は全ていただきました。

つけつゆの濃さもちょうどよく、するすると食べられました。



衣関屋 
岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関34-2 
TEL 0191-46-2773

はじめての岩手県

家族三人とも初めての岩手県での滞在でした。

事前に夫からふなっしーさんのDVDを観せてもらっていたのが予習にもなり、楽しめました。

同じ東北でも、直前に滞在していた青森県とはちがう文化や食べ物、街並みを体験できました。

今回行けなかった地域に行ったり、やできなかった体験をしたりするチャンスがまた来るといいです。

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