地球から見た1年の太陽の動きを24等分し、季節を表す二十四節気(にじゅうしせっき)。
二十四節気の各節気をさらに5日くらいずつに分けたのが七十二候(しちじゅうにこう)です。
2月19日~3月4日頃は二十四節気の「雨水(うすい)」です。
雨水は、雪が雨に、氷が水になるなど、暖かくなりはじめる時期とされています。
七十二候のうち、雨水の時期に当たる三候をイメージした消しゴムはんこを作ってみました。
二十四節気・雨水の時期の三候をイメージした消しゴムはんこ
二十四節気の雨水は、七十二候で
・「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」
・「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」
・「草木萠動(そうもくめばえいずる)」
の三候に分けられています。
土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
2月19日~2月23日頃は「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」です。
雨が降って土が湿り気を含むという意味です。
命を育てる大地にやさしく雨水がしみこんでいくイメージで消しゴムはんこを彫りました。
時期的にまだ冷たいであろう雨は銀色のスタンプインクで、五穀豊穣を願いたい大地は金色のスタンプで押してみました。
霞始靆(かすみはじめてたなびく)
2月24日~2月27日頃は「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」です。
霞(かすみ)がたなびきはじめるという意味です。
空気中のごく小さな水滴、細かなチリ、煙などで辺りがくもってぼんやり見える状態を霞(かすみ)といいます。
霞(かすみ)は気象用語ではありませんが、春の季語です。
朝や昼は霞(かすみ)、夜は朧(おぼろ)と呼ぶそうです。
ちなみに、霧(きり)は空気中の小さな水滴で辺りがくもったようになり、見渡せる範囲が1km未満のものをさす気象用語であり、秋の季語です。
見渡せる範囲が1km以上10km未満だと靄(もや)となります。
消しゴムはんこは「丸に遠山」という家紋を元に、山と、そこにたなびく霞(かすみ)を彫りました。
草木萠動(そうもくめばえいずる)
2月28日~3月4日頃は「草木萠動(そうもくめばえいずる)」です。
草木が芽吹きはじめるという意味です。
ふかふかの土に顔を出すかわいい芽をイメージして、いろいろな形の芽を消しゴムはんこで作ってみました。
参考サイト・書籍
国立天文台 天文情報センター 暦計算室
All About 暮らし/暮らしの歳時記「二十四節気とは…『二十四節気』の基礎知識と一覧」
Wikipedia「七十二候」
雨水の箸袋:作った消しゴムはんこと懐紙で
作った消しゴムはんこを、夫のお弁当用の箸を包む箸袋の飾りに使いました。
懐紙を半分に切り、三つ折りにした箸袋に消しゴムはんこを押します。
寒さの中にも、暖かい日が混じるようになる2月下旬。
スーパーで見かけることの増える青い野菜や、さまざまな種類の柑橘類をいただきながら、まだ残る寒さを元気に乗り越えたいものです。