二十四節気・小暑の時期の七十二候をイメージした消しゴムはんこ

ひとやすみ

地球から見た1年の太陽の動きを24等分し、季節を表す二十四節気(にじゅうしせっき)。

二十四節気の各節気をさらに5日くらいずつに分けたのが七十二候(しちじゅうにこう)です。


7月7日~7月21日頃は二十四節気の「小暑(しょうしょ)」です。

小暑は、梅雨が明け夏の暑さがだんだん強くなっていくころです。


七十二候のうち、小暑の時期に当たる三候をイメージした消しゴムはんこを作ってみました。

二十四節気・小暑の時期の三候をイメージした消しゴムはんこ

二十四節気の小暑は、七十二候で

・「温風至(あつかぜいたる)」
・「蓮始開(はすはじめてひらく)」
・「鷹乃学習(たかすなわち わざをならう/がくしゅうす)」

の三候に分けられています。
 

温風至(あつかぜいたる)

7月7日~7月11日頃は「温風至(あつかぜいたる)」です。

暖かい風が吹いてくるという意味です。


本格的な暑さがやってくるイメージですので、消しゴムはんこではうちわを彫ってみました。

最近は、ふだんの生活でうちわを使う場面がだんだん減っているような気がします。

でも、枝豆やトウモロコシをゆでて蒸気を飛ばしたいとき、お風呂上りに涼みたいときなど、うちわがひとつ手元にあると何かと便利です。

お気に入りのうちわがあれば「温風」とも上手に付き合っていけるかもしれませんね。

蓮始開(はすはじめてひらく)

7月12日~7月16日頃は「蓮始開(はすはじめてひらく)」です。

蓮(ハス)の花が開きはじめるという意味です。


子供のころ、夏の朝に祖母と一緒に蓮池のある公園へ散歩に行ったことを思い出します。

辺り一面にスッとするいい香りが立ち込めていたのですが、蓮の花の香りだったのか定かではありません。

早朝の澄んだ空気の中で咲く蓮の花は美しく、飽きずに眺めていました。


蓮と睡蓮(スイレン)は混同しがちですが、

 :葉も花も茎を伸ばして水面から離れており、葉に撥水性がある  

睡蓮:葉も花も水面に浮かぶような様子で、葉に切れ込みがある 

という違いがあります。


消しゴムはんこは蓮の花と葉です。

今年の夏は蓮の花を見に行きたいなと思いながら彫りました。
 

鷹乃学習(たかすなわち わざをならう/がくしゅうす)

7月17日~7月21日頃は「鷹乃学習(たかすなわち わざをならう/がくしゅうす)」です。

鷹(タカ)の幼鳥が飛ぶことを覚えるという意味です。


オオタカは、5月中旬~6月上旬に孵化したヒナが6~7月に巣立つのだそうです。

消しゴムはんこは、鷹が飛んでいるところをイメージして作ってみました。

鷹の勇猛さは表しきれませんでしたが、これから大空に羽ばたいていく幼鳥、ということで…。

参考サイト・書籍

国立天文台 天文情報センター 暦計算室

Wikipedia「七十二候
 

暦生活、高月美樹・監修「まいにち暦生活 日本の暮らしを楽しむ365のコツ」ナツメ社,2020年

 

小暑の箸袋:作った消しゴムはんこと懐紙・キッチンペーパーで

作った消しゴムはんこを、夫のお弁当用の箸を包む箸袋の飾りに使いました。

懐紙を半分に切り、三つ折りにした箸袋に消しゴムはんこを押します。


「食べ終わったときに口を拭くのにも使えるから、クッキングペーパーがいい!」

という夫の希望を踏まえて、一部、クッキングペーパーにも押してみました。

はんこの細かい線がちゃんと見えるのは懐紙ですが、使いやすいのはクッキングペーパーかもしれませんね…。