地球から見た1年の太陽の動きを24等分し、季節を表す二十四節気(にじゅうしせっき)。
二十四節気の各節気をさらに5日くらいずつに分けたのが七十二候(しちじゅうにこう)です。
1月5日~1月19日頃は二十四節気の「小寒(しょうかん)」です。
小寒は寒の入りで、寒さが厳しくなりはじめる頃です。
七十二候のうち、小寒の時期に当たる三候をイメージした消しゴムはんこを作ってみました。
二十四節気・小寒の時期の三候をイメージした消しゴムはんこ
二十四節気の小寒は、七十二候で
・「芹乃栄(せりすなわちさかう)」
・「水泉動(しみずあたたかをふくむ/すいせんうごく)」
・「雉始雊(きじはじめてなく)」
の三候に分けられています。
芹乃栄(せりすなわちさかう)
1月5日~1月9日頃は「芹乃栄(せりすなわちさかう)」です。
セリがよく育つという意味です。
寒さ厳しい季節に育つセリをイメージして、葉と茎のパーツを別々に作りました。
はんこを押すときの葉の向きや位置で、セリの生き生きとした感じを表せるように心がけました。
水泉動(しみずあたたかをふくむ/すいせんうごく)
1月10日~1月14日頃は「水泉動(しみずあたたかをふくむ/すいせんうごく)」です。
凍っていた泉がわずかに溶け、動きはじめるという意味です。
泉や、水が動きはじめる様子そのものを絵にするのはわたしには難しいです。
そこで、家紋や和柄の文様で見かける雨龍と水をはんこに彫ってみました。
雨龍は龍の中では階級の低い龍だそうですが、なんともかわいらしい姿に一目惚れして、どうしてもはんこにしてみたくなりました。
水の神様である龍が静かに動きはじめるイメージ、という半ばこじつけのはんこです。
雉始雊(きじはじめてなく)
1月15日~1月19日頃は「雉始雊(きじはじめてなく)」です。
オスの雉(きじ)が鳴き始めるという意味です。
日本の国鳥であるキジは尾が長いのが特徴ですし、オスの雉は目の周りの赤いハート形の模様が印象的です。
尾の長さと目の周りのハート形の模様の二点に注意して絵を描き、はんこにしました。
あくまでも、キジのつもりです。
参考サイト・書籍
国立天文台 天文情報センター 暦計算室
All About 暮らし/暮らしの歳時記「二十四節気とは…『二十四節気』の基礎知識」
Wikipedia「七十二候」
小寒の箸袋:作った消しゴムはんこと懐紙で
消しゴムはんこを作ってもなかなか使う場面がないので、夫のお弁当用の箸を包む箸袋の飾りに使いました。
懐紙を半分に切り、三つ折りにした箸袋に、作った消しゴムはんこを押します。
お正月休み明けのお弁当作りや仕事、気を引き締めて新たな気持ちで向き合える…、といいなぁと思います。