びじゅチューン!「曜変天目ディスコ」とは
びじゅチューン!は、NHK Eテレで放送されている5分間番組です。
古今東西の美術作品を、アーティスト・井上涼さんの作った歌とアニメーションで楽しく紹介してくれます。(びじゅチューン!の公式サイトはこちら)
「曜変天目ディスコ」はびじゅチューン!の作品のひとつです。
静嘉堂文庫美術館所蔵の国宝「曜変天目(稲葉天目)」というお茶碗がモデルです。
12~13世紀頃に中国の福建省で作られたものが日本にもたらされ、時の権力者たちにより受け継がれてきました。
瑠璃色や虹色の美しいまだら模様は、角度や光の加減で変化するそうです。
曜変天目の模様がどのようにして作られたのか、今も謎のままです。
日本に現存する3点の曜変天目はすべて国宝に指定されています。
「曜変天目ディスコ」のお話の内容
宇宙のようにも、深海のようにも美しい曜変天目。
実は、すっぴんのままでも行けるリラックス感満載のディスコです。
仕事に追われるOLさん、火星人、深海魚も集まって、ダンスやトークを楽しみます。
ディスコで楽しむお茶って?
やっぱり、抹茶かな・・・
曜変天目ディスコは、歌詞によると「茶の湯もたしなむ ダンスフロア!」です。
ディスコで味わうお茶は、どのようなお茶でしょうか・・・?
天目茶碗がディスコの本体ということは、抹茶が定番なのではないかと思いました。
茶の湯 = 茶道の抹茶には、「濃茶(こいちゃ)」と「薄茶(うすちゃ)」があります。
濃茶だと正式すぎて、「リラックス」は望めそうにありません。
薄茶なら、心地よい緊張感で、濃茶よりも気軽に楽しめそうです。
そんなことを考えていたら、久しぶりに抹茶を飲みたくなりました。
茶道を習っていたこともあるのですが、転職や結婚ですっかり遠ざかっていました。
抹茶を点てるために必要最低限の道具を、実家で実母から発掘してもらいました。
実母に発掘作業をしてもらった後、ネット通販でも手軽に抹茶を楽しむための入門セットが買えることを知り、時代の流れを感じました。
家で気軽にできる抹茶(薄茶)の点て方
正式なお点前ではなく、家で気楽に、手軽に、楽しむ方法です。
抹茶やお湯の量、点てたときの泡の量など、自分好みを見つけるのも楽しいですね。
必要なもの
茶碗
小ぶりの丼やボウルでも代用できます
抹茶篩(まっちゃふるい)
抹茶はだまになりやすいので、こしておくとうまく点てることができます。
茶筅(ちゃせん)
他で代用できないので、必須です。
茶筅は消耗品ですが、家で使う分にはある程度の期間使うことになりますので、茶筅立て(茶筅くせ直し)があると形が保てて便利です。
茶杓(ちゃしゃく)
ティースプーンで代用できます。
ふきん
抹茶
たまじゃくし
柄杓(ひしゃく)の代わりです。
お湯を沸かす道具
より手軽なのはポットのお湯を使うことですが、お湯を入れすぎてしまうので、わたしは片手鍋を使っています。
準備
- 抹茶篩(まっちゃふるい)で抹茶をこしておく
- 茶筅(ちゃせん)を水に浸けておく
- お湯を沸かしておく
抹茶の点て方
①茶碗にたまじゃくし1杯弱のお湯を入れ、茶碗を温めます。
②お湯を捨てて、ふきんで水気を拭きとります。
③茶杓2杯くらいの抹茶を茶碗の左下に入れ、茶杓で「湯の道」をつけます。
④たまじゃくし1杯弱(60~70mlくらい)のお湯を注ぎます。
抹茶の上からではなく、茶碗の側面に沿うように静かに注ぎます。
⑤片手で茶碗をおさえ、もう片方の手で持った茶筅を前後にすばやく振ります。
わたしが習っていた流派では抹茶の泡でいっぱいにならないようにとの教えだったので、泡が全体の7分目くらいになるのをめざします。
10数年ぶりの抹茶
せっかくなのでお菓子も大好きな練りきりを用意しました。
お菓子を食べてから、抹茶を飲むと、やっぱりおいしいなあとしみじみ思いました。
曜変天目ディスコで、ダンスやトークを楽しみながらいただくとしたら、薄茶の抹茶がぴったりですね。
びじゅチューン!「曜変天目ディスコ」のおかげで再会できた抹茶、これからも家で気軽に楽しみたいと思います。
【おまけ】「曜変天目ディスコ」に登場するびじゅチューン!の他の作品のキャラクターたち
「曜変天目ディスコ」にも、びじゅチューン!の他の作品のキャラクターたちがたくさん登場していますよ。
「オフィーリア、まだまだ」のオフィーリアさん、どじょうさん
「便利だわブロードウェイ・ブギウギ」のまやさん
「お局のモナ・リザさん」のモナ・リザさん
「ムンクの叫びラーメン」のムンク店長と常連のOLさん
「祖母のコロッセオハット」のふみちゃん
「住んでます八橋蒔絵硯箱」の宮本さん
びじゅチューン!「曜変天目ディスコ」は「びじゅチューン!DVD BOOK 3」(小学館)に収録されています。