カンロ飴で有名なカンロ株式会社さんの懸賞に当たり、醤油食べ比べセットをいただきました。
職人醤油さんという醤油専門のセレクトショップの品物です。
100mlずつの種類も産地もさまざまな醤油たちです。
せっかくなので、野菜と豆腐で食べ比べてみました。
5種類の醤油とは
懸賞でいただいた醤油たち
今回いただいた醤油は、全部で16本です。
醤油は、原料、醸造方法、熟成期間などでそれぞれ個性がありますが、JAS規格(日本農林規格)によって大きく5種類に分けられます。
- 白醤油(しろしょうゆ)
- 淡口醤油(うすくちしょうゆ)
- 濃口醤油(こいくちしょうゆ)
- 再仕込醤油(さいしこみしょうゆ)
- 溜醤油(たまりしょうゆ)
です。
一般に醤油と呼ばれているのは、濃口醤油のことです。
食べ比べてみた5種類の醤油
白醤油(しろしょうゆ)は淡口醤油(うすくちしょうゆ)より淡い色の醤油で、醸造期間が短いです。
淡泊な味わいで、だし巻き卵、お吸い物、茶碗蒸し、素材の色を生かしたい炊き込みご飯におすすめです。
今回は、愛知県・ヤマシン醸造さんの「ヤマシン白醤油」を使いました。
淡口醤油(うすくちしょうゆ)は西日本でよく使われる、色の淡い醤油です。
色はやさしいですが、濃口醤油(こいくちしょうゆ)よりも塩分は高めです。
だし巻き卵、お吸い物、素材の色を美しく仕上げたい煮物におすすめです。
今回は、香川県・正金醤油さんの「天然醸造 うすくち生醤油」です。
濃口醤油(こいくちしょうゆ)は全国流通の8割を占める一般的な醤油です。
調理用、卓上用の両方に使える万能さです。
今回は群馬県・有田屋さんの「丸大豆仕込天然醸造醤油」です。
再仕込醤油(さいしこみしょうゆ)は塩水でなく醤油を使って、醤油を仕込みます。
濃厚でうま味の強い醤油です。
赤身の刺身、すし、ステーキにおすすめです。
今回は、福岡県・ミツル醤油さんの「生成り、さいしこみ」です。
溜醤油(たまりしょうゆ)は中部地方で作られ、大豆の割合を多く、仕込みの塩水を少なくしています。
うま味が濃く、とろみがあります。
赤身の刺身、照り焼き、つくだ煮におすすめです。
今回は、愛知県・南蔵商店さんの「つれそい」です。
野菜と豆腐で醤油の食べ比べ
淡口醤油と濃口醤油はふだんスーパーマーケットで買って使っていますが、白醤油、再仕込醤油、溜醤油をわが家で使うのは初めてでした。
ふだんの味付けでは、娘と夫は薄味が好みで、わたしは濃い目の味付けが好みです。
野菜:ゆでもやし&キャベツで
まずは野菜で5種類の醤油を食べ比べてみました。
なるべく醤油を味わえるよう、クセのない野菜で試そうと考え、さっとゆでたもやしとキャベツを選びました。
同量の5種類の醤油で和えました。
家族それぞれの好みは、
娘・・・1位 白醤油、2位 再仕込醤油
夫・・・1位 淡口醤油、2位 溜醤油
わたし・・・1位 溜醤油、2位 白醤油
という結果でした。
3人とも、あっさりした味わいの醤油とうま味の強い醤油をひとつずつおいしいと感じました。
豆腐:絹ごし豆腐で
次に、冷ややっこで5種類の醤油を食べ比べてみました。
よく買う絹ごし豆腐を水切りして、ほぼ同じ大きさに切りそろえ、5種類の醤油をかけました。
家族それぞれの好みは、
娘・・・1位 白醤油、2位 淡口醤油
夫・・・1位 淡口醤油、2位 濃口醤油
わたし・・・1位 再仕込醤油、2位 淡口醤油
という結果でした。
2回目の醤油食べ比べとなると、それぞれの好みが現れてきます。
娘はあっさりした味わい、夫は定番の味、わたしは濃い目の味が好きなようです。
ただ、3人とも淡口醤油を選んでいるので、いつもの絹ごし豆腐には淡口醤油が合うようです。
木綿豆腐の冷奴にすると、豆腐の味が濃い分、結果が変わってくるのではないかと感じました。
醤油の使い分けはちょっとした贅沢だけどおもしろい
濃口醤油と淡口醤油しか使ったことのないわたしでしたが、懸賞当選がきっかけで、白醤油、再仕込醤油、溜醤油を試すチャンスに恵まれました。
比べてみると、色も、香りも、味わいも、感じるしょっぱさも、本当にそれぞれです。
同じ食材でも、醤油が変わるだけで食べた印象が変わるのに驚きました。
それぞれの醤油のおすすめの使い方や調理法に沿って試したり、自分や家族のお気に入りの1本を見つけたりするのも面白いです。
醤油を何種類か用意するのはふだんの生活のちょっとした贅沢かもしれませんが、それだけでいつものごはんの目先が変わって、楽しいですよ。