地物の大根を2本、葉を落とした状態でいただきました。
旬の大根なら下茹でなしで大丈夫なことを知ってしまったので(→過去記事「大根の下茹でなしで、おでん【勇気の出る晩ごはん】」)、今回も下茹でせずに煮ることにしました。
手間と時間を掛けるなら一気に掛けようと思い、わが家で一番大きい鍋で2本の大根をまとめて煮ました。
下茹でなし&だしだけの大根の煮物と5日間の晩ごはん
1日目:面取りで生まれた大根のかけらの味噌汁
夕方から大根を煮はじめました。
洗って皮をむいた大根を輪切りにして、面取りをします。
だしパックと水を注いで火に掛け、煮立ったら中~弱火にして約1時間コトコト煮ました。
ふだんは茅乃舎さんのだしパックを使っていますが、今回は新潟の味噌屋・峰村醸造さんの「贅沢だし」をぜいたくにも2パック使いました。
この日、輪切りにした大根は食べずに寝かせました。
代わりに、大根の輪切りを面取りしたときに出てきた大根のかけらを、残っていた白菜と一緒に味噌汁の具にして食べました。
2本分なので大根のかけらもそれなりの量になります。
旬の大根は、切ったり面取りしたりしているときからみずみずしさが感じられます。
苦みもなくほっとする味噌汁になりました。
2日目:ただひたすらだしで煮ただけの大根
一晩寝かせた大根は、だしの色が大根に染みこんでいました。
朝、鍋に火を通し、晩ごはんのときにもう一度温めました。
何も味付けをしないで食べてみました。
だしパックのごく薄い塩味とだしの香りだけです。
夫とわたしには味が物足りませんでしたが、娘は「わたし、これ、けっこう好きなんだよね~」と言いながら食べていました。
3日目:おでん
深型のフライパンに大根の煮物の一部を取り分け、練り物、揚げ物、下茹でしたこんにゃくを加え、おでん種に添付されているスープで煮ました。
栃尾のジャンボ油揚げは煮てもおいしいので、6等分しておでんに加えて一緒に煮ました。
おでんを煮ながら、だしだけの大根の煮物の鍋にも火を通しました。
この日の晩ごはんは「おでんパーティー」でした。
わが家でいう「〇〇パーティー」は、いつもより多めの○○だけを食べる晩ごはんのことですので、ひたすらおでんを食べました。
大根はベースのだしと他の具材のコクが加わったおでんだしがよく染みていました。
初めて具材に加えた栃尾のジャンボ油揚げもジューシーでおいしかったです。
大量のおでんを散々食べた後、夫に「おれ、おでんの大根ってそんなに好きじゃないんだ…」と言われましたが、聞かなかったことにします。
4日目:和風ポトフ
残りの大根を全て食べ切るには量が多いので、半分を別の小鍋に取り分けました。
大きな鍋に残した大根とだし汁に、
・セロリ
・ロールキャベツ
・ソーセージ
・水
・新しいだしパック
・白醤油
を加えて火に掛け、煮立ってから1時間ほど弱~中火で煮ました。
小鍋の大根にも火を通しました。
和風ポトフにするべく煮はじめたのは朝なので、晩ごはんに食べるまでしばらく寝かせることができました。
色合いは地味になってしまいましたが、やわらかく煮えたセロリと味の染みた大根で、寒い日の夜においしいスープになりました。
5日目:再び、ただひたすらだしで煮ただけの大根
小鍋に取り分けておいた残りの大根は、晩ごはんの一皿にしました。
2日目の反省から、塩を加えて煮ました。
程よい塩気とおいしいだしの染みた大根は、控えめながらも立派な一品になってくれました。
旬の食べ物は面倒くさがり屋にはありがたいです
年中見かけるようになった大根ですが、手軽に失敗なく煮るには、やっぱり旬の時期の大根です。
「煮る」調理だけでも、家族3人で大根2本をなんとか食べきれました。
チャンスとわたしのやる気が整えば、千切りにした大根を帆立缶と和えてサラダにしたり、だしの染みた大根をステーキのように焼きつけたりする料理も試してみたいです。