【手作り絵本】贈る相手を主人公にすると予想以上によろこばれます

手作り絵本、今でもたまに話題にしてくれますハンドメイド

誕生日プレゼントに手作り絵本

娘が3~4歳の頃(2011年頃)だったと思うのですが、誕生日に手作りの絵本をプレゼントしたことがあります。

娘を主人公にした内容です。

その後の誕生日には娘の希望するものをプレゼントしてきましたが、今のところ1番印象に残っているのが手作り絵本のようです。

手作り絵本の作り方

手作り絵本

文章はパソコンのWordで打ちました。

A4サイズを横にして「本(縦方向に谷折り)」という印刷設定にしたので、A5サイズの冊子です。

文字だけを両面印刷でプリントアウトしてから、絵を描き足しました。

表紙用の厚紙と一緒に、ホッチキスを開いて、谷折りした中央で留めました。

手作り絵本の内容

ご参考までに、わたしが娘に作った絵本の内容をご紹介します。

登場するキャラクターの名前は、娘と、2人の姪(娘にとっては、いとこ)の名前をそのまま使っていたので、「むすめ」「めいこ」「いとこ」に替えてあります。

むすめちゃんうんち

むすめちゃんが、いつものようにうんちをしています。

う~ん、う~ん

むすめちゃんうんち①

うんちのおわったむすめちゃんは、おかあさんにおしりをふいてもらいます。


むすめちゃんうんちは、おしりとおむつにはさまれて、つぶされて、こーんなかたち。

むすめちゃんうんち②

むすめちゃんうんちは、じぶんのかたちがきにいりません。

「こんなかたち、いやだなあ。」


おかあさんが、むすめちゃんうんちをトイレにながしてくれました。

これから、うんちのくににかえるのです。

むすめちゃんうんちは、ほんとうはうんちのくににかえりたくありません。

「こんなかたち、いやだなあ。おともだちにみられたら、はずかしいもの。」


でも、むすめちゃんうんちは、ざっぶ~ん、ざっば~ん とながされて、あっというまにうんちのくににたどりつきました。

むすめちゃんうんち③

むすめちゃんうんちは、おともだちのめいこちゃんうんちと、いとこちゃんうんちをみつけました。

ふたりは、とてもかっこいいうんちです。

むすめちゃんうんちは、じぶんのかたちがきになって、ふたりにこえをかけられません。


でも、ふたりがむすめちゃんうんちにきがつきました。

むすめちゃんうんち④

「あれ?むすめちゃんうんちちゃん?まだ、つぶれたままなの?」

と、めいこちゃんうんちがいいました。

「むすめちゃんうんちちゃんも、わたしたちみたいにかっこよくなりなよ!」

と、いとこちゃんうんちがいいました。

むすめちゃんうんち⑤

むすめちゃんうんちは、かなしくなりました。

「わたしだって、かっこいいうんちになりたいよぅ。むすめちゃんが、トイレにすわってうんちをしてくれたらいいのに・・・。」

といって、むすめちゃんうんちはしくしくとなきだしました。

むすめちゃんうんち⑥

めいこちゃんうんちといとこちゃんうんちは、

「なかないで、むすめちゃんうんちちゃん。きっと、むすめちゃんはトイレにすわってうんちをしてくれるよ。だって、むすめちゃんは、もうおねえさんだもの!」

と、はげましてくれました。


むすめちゃんうんちはなきやみました。

「そうだよね。むすめちゃんはおねえさんだものね。わたし、むすめちゃんがトイレにすわってうんちをしてくれるように、むすめちゃんをおうえんする!」

むすめちゃんうんち⑦

つぎのひです。

むすめちゃんは、またうんちがでそうです。

きょうも、おむつのなかにうんちをするのでしょうか・・・?


いいえ、ちがいます!

むすめちゃんうんち⑧

むすめちゃんは、トイレにすわってうんちをしています。


すると、ほら・・・!

むすめちゃんうんちは、おしりとおむつにはなまれないし、つぶされないから、こーんなかたち。

むすめちゃんうんち⑨

とっても、かっこいい!!


むすめちゃんうんちは、もうなきません。

「むすめちゃん、トイレでうんちをしてくれてありがとう!わたし、こんなにかっこよくなれたよ!」

と、むすめちゃんうんちはいいました。


むすめちゃんも、トイレでうんちができたので、おとうさんとおかあさんがたくさんほめてくれました。

トイレでうんちができたむすめちゃんも、とってもかっこいい!!

むすめちゃんうんち⑩

「また作って!」と言われても・・・

わたしの手作り絵本は、うんちだけトイレでできずにいた娘のエピソードを元に書きました。

当時、特に「早くトイレでうんちができるようになってほしい!」と思っていたわけではありません。

わたしも夫も、ちゃぶ台に手をついてうなりながらうんちをしている娘の姿を、ひそかにおもしろがっていました。

そして、手づくり絵本を娘にプレゼントする頃には、トイレでうんちができるようになっていました。


娘からは、また絵本を作ってと言われ続けていますが、もう思い浮かびません。

でも娘を見ていると、自分が主人公になっている絵本というのは、子どもにはうれしいものなんだなあとひしひしと感じます。

娘への贈り物の中で、年数が経っても娘がときどき話題にしてくれるのは、今のところこの絵本だけです。