「腹巻帽子」をご存知ですか?
毛糸を腹巻きのように筒状に編むと、ネックウォーマーにも、帽子にも、サイズによっては腹巻きにも使えるのです。
ちょっと秋めいてきた9月、早めの冬支度で自分用の腹巻帽子を編んでみました。
ベビー・キッズ用毛糸を一色だけ使い、表目と裏目だけで編み地を変えながら編みました。
「腹巻帽子」とは
段染め毛糸を使うと基本の編み方だけで素敵な柄が!
腹巻帽子は、Opal(オパール)というドイツ製の段染め毛糸と共に梅村マルティナさんが紹介されています。
わたしは、2017年11月2日放送のNHK「すてきにハンドメイド」に梅村マルティナさんが出演されている回を拝見して、腹巻帽子を知りました。
段染め毛糸を、40㎝の輪針を使ってひたすら筒状に編んでいきます。
「すてきにハンドメイド」では、主に棒針編みの基本である表目で編んでいき、自分で決めた色が出てきたときだけ裏目で編むという作り方が紹介されていました。
段染め毛糸の効果で、ぐるぐる編んでいくだけで素敵な柄が現れます。
できあがったら、二つ折りでネックウォーマーにしたり、筒の途中でねじって重ねて帽子のようにかぶったり、頭から首までを覆う防寒具にしたり、いろいろな使い方ができます。
手持ちの毛糸はベビー・キッズ用毛糸の「やわらかラム」
段染め毛糸を使うことで、基本的な編み方だけでも素敵な模様にできあがるのが腹巻帽子です。
でも、わたし自身が身に付けることを考えると、単色の方が活用頻度が高いです。
家には昨年のなごりで、横田ダルマさんの「やわらかラム」というベビー・キッズ用毛糸のきなり色がありました。
やわらかラムはラムウールとアクリルがブレンドされているので、ふんわりしているうえ、洗っても縮みにくい毛糸です。
ベビー・キッズ用毛糸ですが、パステルカラーだけでなく、くっきりとした濃い色がそろっているのもうれしいところです。
わたしが編んだもので、初めて娘がくり返し使ってくれたのがやわらかラムで編んだマフラーだったので、それ以来、秋冬用の手編み糸はもっぱらやわらかラムです。
今回はやわらかラムのきなり色だけで腹巻帽子を自分用に編んでみることにしました。
ベビー・キッズ用毛糸単色&表目・裏目だけで編む腹巻帽子
材料・用具
やわらかラム きなり色 100g(3玉と1/3)
輪針 8号80㎝
やわらかラムの適合針は、棒針だと4~6号です。
わたしは手がきつめですし、今回の腹巻帽子は主にネックウォーマーとして使うため、仕上がりがふんわりするよう、8号の輪針で編みました。
本来は40㎝の輪針を使うサイズのものなのですが、80㎝の輪針しか持っていないので、マジックループという編み方をしました。
編み目の途中で輪針のコードを引き出し、半分ずつ編んでいきます。
一段の半分ずつ編み目を移動させるわずらわしさはありますが、いろいろな長さの輪針を買わなくて済みます。
輪針は、輪編みだけでなく平編みもできるので便利ですよ。
作り方
表目と裏目だけで筒状に編みました。
表目と裏目の組み合わせ方で、いろいろな編み地ができます。
- 一目ゴム編み
- かのこ編み
- ダイヤ柄
- ガーター編み
- 木
- スパイラル模様
- 雪柄
- 裏メリヤス編み
の8種類の編み地をパッチワークのように組み合わせてみました。
(詳しくは→「【棒針編み】表目と裏目だけでいろいろな模様」をどうぞ)
126目作り目をし、目を半分に分け(作り目の半数部分からコードを引き出し)ます。
最初と最後の作り目を交差させ、輪編みをしていきます。
上下の一目ゴム編みは8段、模様はひとつが21目×39段です。
完成までに全部で8日間、25時間11分かかりました。
できあがりのサイズは首回り(頭周り)約52cm、長さ50cmです。
腹巻帽子をかぶってみました
完成した腹巻帽子を着用してみました。
モデルは娘です。
二つ折り、三つ折りでネックウォーマーになります。
中央でねじって折り返すと、帽子になります。
帽子とネックウォーマーをつなげたようなかぶり方もできますが、娘には不評でした。
わたしは強風のときにこのかぶり方をしようと思っています。
表目と裏目だけで編んでいるので、裏表があるようでないのが便利です。
かぶって着用するので、お化粧をしている方には不便さもあるかもしれません。
わたしはいつでもノーメイクなので、冬の外出にこの腹巻帽子を役立たせようと思います。