地球から見た1年の太陽の動きを24等分し、季節を表す二十四節気(にじゅうしせっき)。
二十四節気の各節気をさらに5日くらいずつに分けたのが七十二候(しちじゅうにこう)です。
2月4日~2月18日頃は二十四節気の「立春(りっしゅん)」です。
立春は二十四節気の最初の節気で、旧暦では新しい年のはじまりです。
七十二候のうち、立春の時期に当たる三候をイメージした消しゴムはんこを作ってみました。
二十四節気・立春の時期の三候をイメージした消しゴムはんこ
二十四節気の立春は、 七十二候で
・「東風解凍(はるかぜ/こち こおりをとく)」
・「黄鶯睍睆(うぐいすなく/おうこうけんかんす)」
・「魚上氷(うおこおりをいずる)」
の三候に分けられています。
東風解凍(はるかぜ/こち こおりをとく)
2月4日~2月8日頃は「東風解凍(はるかぜ/こち こおりをとく)」です。
東風が厚い氷を溶かしはじめるという意味です。
わたしは梅モチーフが大好きなので、伝統文様の氷割れ(ひわれ)文と梅の花を合わせ、暖かさで氷が割れて梅の花が咲き出すイメージのはんこにしてみました。
氷のひび割れを文様にした氷割れ文は、特に中国で好まれてきたのだそうです。
和紙を切り抜いた台紙の上から線だけのはんこをランダムに押して、氷割れ文にしました。
台紙の切り抜きを正六角形にしたのは、おめでたい亀甲模様と氷の結晶の両方をイメージしたからです。
黄鶯睍睆(うぐいすなく/おうこうけんかんす)
2月9日~2月13日頃は「黄鶯睍睆(うぐいすなく/おうこうけんかんす)」です。
ウグイスが山里で鳴きはじめるという意味です。
ウグイスといえば、「梅に鶯(うぐいす)」という言葉もあるように、梅を連想します。
梅の枝にとまっている鳥でわたしたちが目にすることが多いのは、実際はメジロだそうですが、「梅に鶯(うぐいす)」はよい取り合わせ、調和するふたつのもの、仲のよい間柄のたとえです。
はんこでもウグイスと梅の花を合わせて押しました。
魚上氷(うおこおりをいずる)
2月14日~2月18日頃は「魚上氷(うおこおりをいずる)」です。
割れた氷の間から魚が飛び出るという意味です。
こちらも、伝統文様の氷割れ紋をベースに、泳ぐ魚と跳ねる魚のはんこを重ねました。
参考サイト・書籍
国立天文台 天文情報センター 暦計算室
All About 暮らし/暮らしの歳時記「 2019年の立春はいつ?意味や節分との関係を解説」
Wikipedia「七十二候」
立春の箸袋:作った消しゴムはんこと懐紙で
作った消しゴムはんこを、夫のお弁当用の箸を包む箸袋の飾りに使いました。
懐紙を半分に切り、三つ折りにした箸袋に消しゴムはんこを押します。
2月上旬はまだ寒さも厳しいですが、暦の上の春めいた雰囲気が伝わってくるような気もします。
1月のお正月よりも落ち着いた気持ちで新生活や新年度への準備を少しずつはじめてみるのもいいかもしれませんね。