夏休み・春休み明けの子供の持ち物のひとつである雑巾。
雑巾にするのにちょうど良さそうな薄手のタオルがあったので、以前、「【雑巾】手縫いで作って、刺しゅうや刺し子」の記事 でご紹介した作り方で用意しようと思いました。
でも、ふと、「この作り方でいいのかな?」と疑問に思い、子供にとってより使いやすい雑巾を作ることにしました。
雑巾は、ミシンよりも手縫いの方が縫い目にあそびができて使いやすいという話もあるそうです。
わが家にはミシンが無い(=わたしがミシンを使いこなせない)こともあり、全て手縫いです。
せっかくなので、市販品も含め、雑巾の絞りやすさも比べてみました。
娘が家庭科で習った雑巾の作り方を参考に
自分の雑巾の作り方に疑問を持ったのは、娘から家庭科で習った雑巾の作り方を聞いたときです。
わたしは、1枚のタオルを四つ折りにして全体を縫い押さえていました。
娘が習ったのは、1枚のタオルを半分に切り、それを二つ折りにして縫う方法です。
厚みが半分になります。
薄めのタオルで作ると、なんとも心もとない厚みです。
でも、「1年生にはその方が絞りやすいんだよ。」と娘に言われてはっとしました。
わたしは今まで、自分の興味や好みでしか雑巾を作っていませんでした。
娘が学校に持って行く雑巾は、無記名で誰がどの雑巾を使うかわかりません。
用途は子供たちが学校を掃除するためですので、子供が使いやすくなければ意味がありません。
今回は、「小学校1年生でも使いやすい雑巾」をめざしてみることにしました。
子供が使いやすい雑巾の作り方
材料・用具
タオル
温泉旅館でいただくような薄手のもの
糸
手縫い用のお好みの色を
濃い色味の糸の方が縫いやすいです
縫い針
待ち針
はさみ
定規やチャコペン
必要に応じて
作り方
①タオルの両端の縫い目をほどくか切り落とし、半分に切る
タオルの短い辺の両端は厚みがゴロゴロして縫いにくいです。
縫い目をほどくか、両端を切り落とすかして、ゴロつく厚みを取り除きます。
切り落とすとその分タオルが小さくなってしまうので、今回は縫い目をほどきました。
タオルの長い辺の半分で切り、1枚のタオルから2枚の雑巾を作ります。
②中表にして筒状に縫う
半分にしたタオルを中表に二つ折りにし、端を縫って筒状にしたら表に返します。
③表に返した筒の四辺を縫う
筒状になったタオルを表面に返し、四辺を縫います。
まっすぐ縫うのが難しいときは、面倒がらずにチャコペンなどで線を引いておくとスムーズです。
④生地がずれないように縫い押さえる
四辺を縫っただけでは上下の生地がずれてしまうので、全体を縫い押さえたらできあがりです。
オーソドックスに斜めの対角同士を結ぶように縫ったものと、縦横にマス目状に縫ったものの二種類を作りました。
絞りやすいのはどの雑巾?
子供が雑巾を使うとき、ネックになるのはきちんと絞れるかどうかではないかと考えました。
100円ショップ・ダイソーさんで買った雑巾、1枚のタオルを四つ折りにして手縫いした雑巾も加え、どの雑巾が一番絞りやすいか試してみました。
ダイソーさんの雑巾、今回ご紹介した作り方の雑巾はタオル地2枚重ねの厚さですが、ダイソーさんの雑巾の方が生地に張りがありやや固めでした。
まずは娘に4種類の雑巾を水で濡らしてから絞ってみてもらいました。
娘が体感した絞りやすさは、
今回の作り方で作った雑巾
↓
ダイソーさんの雑巾
↓
1枚のタオルを四つ折りにして作った雑巾
の順とのことでした。
模様のちがいで絞りやすさに差はないとも話していました。
次に、娘が絞った後の4種類の雑巾をわたしがさらに絞ってみました。
わたしが感じた絞りやすさも娘と同じです。
1枚のタオルを四つ折りにして作った雑巾は娘には絞りにくかったらしく、4種類の中で一番絞り直しがいがありました。
子供にとっては、
・1枚のタオルを四つ折りにした厚さではなく、薄手のタオルを二つ折りにした厚さ
・柔らかめのタオル
で雑巾を作ると絞りやすく使いやすいようです。
全体を縫い押さえる模様による差は今回は感じられませんでした。
たかが雑巾、されど雑巾
子供が学校に持って行く雑巾は、100円ショップやホームセンターで簡単に手に入ります。
わが家でも買って済ませることが大半です。
改めて比べてみると、雑巾自体の厚みで使い心地がずいぶん変わることが分かりました。
雑巾とひとくちに言っても、どんな人が、どんな所で、どんな時に使うかによって、適した形も変わってくるんですね。
今までわたしが作って娘に持たせたのは自分本位な雑巾ばかりだったので、さぞかし使いにくかったろうと思います。
今回作った雑巾で、少しでも子供たちの掃除がスムーズになるといいです。