びじゅチューン!「縄文土器先生」に会いに行こう!

縄文雪炎先生は、かっこよかったですびじゅチューン!

びじゅチューン!「縄文土器先生」とは

びじゅチューン!は、NHK Eテレで19時50分から放送されている5分間番組です。

古今東西の美術作品を、アーティスト・井上涼さんの作った歌とアニメーションで楽しく紹介してくれます。(びじゅチューン!の公式サイトはこちら



「縄文土器先生」はびじゅチューン!の作品のひとつです。

国宝「火焔型土器」がモデルです。

国宝「火焔型土器」は新潟県の十日町市博物館に収蔵されています。


928点の出土品からなる新潟県唯一の国宝・笹山遺跡出土品のうちのひとつです。

「縄文雪炎(じょうもんゆきほむら)」、「火焔型土器No.1」などと呼ばれています。

「縄文土器先生」のお話の内容

びじゅチューン!「縄文土器先生」

縄文土器先生は、中学校の英語の先生です。

ワイシャツの似合うジェントルマンです。

怒ると頭の縄文土器で煮物を作ってアピールしますが、大昔からもこれからも、ずっとみんなの味方です。

「縄文土器先生」に会いに行きました

縄文土器先生のモデルである国宝「火焔型土器」に会いに、十日町市博物館に行きました。

十日町市博物館の入館券

国宝「火焔型土器」の展示スケジュールは要チェック

国宝「火焔型土器」の展示はスケジュールが決まっているので、十日町博物館のホームページや問い合わせでの事前チェックは欠かせません。

わたしは2018年のゴールデンウィークに、夫・娘と共に十日町市博物館へ行きました。

わたしたちが見学したのは旧館です。


2020年6月に新しい十日町市博物館がオープンしています。

旧館でも新館でも国宝の常設展示はありますが、なにしろ928点の出土品で構成されている国宝です。

縄文土器先生のモデルとなった火焔型土器No.1は928点のうちの1点ですので、他の出土品と共に一定の期間ごとに展示されるので、常に見られるわけではありません。

火焔型土器No.1がお目当てであれば、あらかじめ十日町市博物館へ問い合わせるのが確実です。


十日町市博物館
新潟県十日町市西本町1丁目448番地9
TEL 025-757-5531
 

わたしが会った「縄文土器先生」

十日町市博物館に入ると、すぐにミュージアムショップコーナーとロビーがあります。

ロビーでは、「びじゅチューン!DVD BOOK2」の「縄文土器先生」がエンドレスリピートで流されていて、テンションがあがりました。


順路に沿ってほの暗い館内の展示を見学していくと、大きなガラスの向こう側に展示されている国宝「火焔型土器」と会うことができました。

国宝指定書と共に展示されており、ガラス越しではありますが間近で見学できました。

やや低めの位置に展示されているので、土器の内部ものぞけました。


国宝「火焔型土器」の存在感は強かったですが、威圧的でなく、とてもあたたかな雰囲気でした。

ダイナミック、というよりは端正な印象で、びじゅチューン!で「シャツの似合うジェントルマン」として描かれていたのも納得でした。


新潟県の信濃川流域では十日町市以外にも多数の縄文土器が出土していますが、

他の出土品を見てみると国宝「火焔型土器」の突出した気品や「イケメン」ぶりが感じられます。


いろいろな縄文土器を実際に見てみるのが一番わかりやすいのですが、十日町市博物館の公式サイトにある「国宝WEB博物館」では、国宝に指定された縄文土器たちを気軽に見てみることができますよ。

縄文雪炎先生は、あたたかい雰囲気で、かつ、かっこよかったです。

わたしがびじゅチューン!のとりこになったきっかけが「縄文土器先生」でした。

その「縄文土器先生」のモデルとなった国宝を実際に自分の目で見ることができて、高揚感や充足感でいっぱいでした。

「NEW knows OLD」とは

びじゅチューン!「縄文土器先生」の方針である「NEW knows OLD」。

意味がよく分からなかったので、調べてみました。

「NEW knows OLD」そのものがことわざや決まった言い回しではないようですが、

「温故知新」と同じような意味合いなのではないかと思いました。

「温故知新」を娘の持っている国語辞典「三省堂 例解小学国語辞典 第六版 特製版(三省堂)」

で調べてみました。

昔のことを勉強して、新しい考え方や知識を見いだすこと。故を温ねて新しきを知る〔「故を温めて新しきを知る」ともいう〕。参考中国の「論語」にある孔子の言葉。

とのことです。

縄文土器先生ならではの教育方針ですし、説得力がありますね。


「縄文土器先生」は、「びじゅチューン!DVD BOOK2」(小学館)に収録されています。

 

【おまけ】「縄文土器先生」に会いに行くときのおたのしみ

展示期間は限られますが、十日町市博物館の国宝「火焔型土器」は一見の価値ありです。

実際に足を運ばれるなら、おいしい食べ物も楽しんでいただきたいです。

魚沼産コシヒカリ

新潟県の有名なブランド米「コシヒカリ」の中でも、魚沼産コシヒカリはおいしさが違います。

その土地で採れたお米は、その土地の水で炊くのが一番おいしいです。

魚沼産コシヒカリをおみやげにしてもいいのですが、一度は新潟県魚沼地域 (十日町市、小千谷市、魚沼市、南魚沼市、長岡市川口地区、津南町、湯沢町) で召し上がってみてください。

ごはんだけで、ごちそうです。

へぎそば

織物の糊付けに使われていた「布海苔(ふのり)」という海藻をつなぎにしたおそばです。

「へぎ」という木の器に盛られています。

歯ごたえとのど越しがよく、やみつきになります。

こちらも、おみやげにしてもよいのですが、やはり、地元のおいしい水を使った茹でたて・できたてのへぎそばを味わっていただきたいです。

魚沼産コシヒカリとへぎそば